こんにちは。
先日、日足ワイドレンジに関する有益な質問が来たので、この場を借りて皆様とシェアーしたいと思います。
質問内容は以下になります。(*プライバシーを考慮して一部抜粋&修正)
小林様
お世話になっております。
直近のEURUSDについて教えて頂きたいことがありましたので、メール致しました。
添付PDFファイルの通り、日足レンジ下抜け、4時間足も下抜けしており、1時間足の黄色の矢印を下抜けしたことを確認し、15分足でエントリータイミングを待っていました。
何度かはじかれている黄色矢印のラインを下抜けした後、黄色矢印のところで跳ね返されるのを確認し、赤丸印のあたりで売りエントリーしたのですが、ストップロスに引っ掛かりました。
ここでエントリーしたことについて、エントリーは問題無く、今回はストップロスに引っ掛かったのか、そもそもエントリーが間違えていたのか、またその理由もお教え頂ければと思います。
自分なりに考えると、青矢印からの戻りが、月曜日ということもありダラダラと戻っているのが気になる点であるということと、黄色矢印を下抜ける時の15分足がきれいな下降ダウになっていないことがあるのかと思います。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご教示賜りますようお願い申し上げます。
先ず初めに、ワイドレンジの生成過程を整理したいと思います。
日足レベルのトレンドが弱くなると、下記のように1分足から順にレンジを形成し始めます。
1分足→5分足→・・・→4時間足→日足。
そして、日足の1つ下の4時間足がレンジに移行し始めると、日足トレンドの転換期になり、日足レベルでは、押し目や戻し目を作り始めます。
この過程の中で、4時間足は日足トレンドと反転または継続させようとして、「日足 vs 4時間足」の戦いが起こります。
しかし、この戦いで決着がつかないこともよくあります。
その場合、4時間足が日足に何度も挑戦するものの、結局、何度も弾き返され、ダラダラと方向性を見失うことがあります。
それが4時間足ワイドレンジの生成です。
しかし、この4時間足ワイドレンジも、あまりにも長く方向性を欠いてダラダラとすると、今度は日足に波及していきます。
これが、日足レベルのワイドレンジです。
これは、週足レベルの転換を意味し、週足の押し目や戻し目をせっせと作ろうとしているところです。
現在のUSD/JPYやEUR/USDなどはその典型ですね!
さて、この環境下において、レンジ内の日足のサポートが抜けたからと言って、日足レンジ下限まで波が素直に行くとは考えられません。
なぜなら、レンジ上下限には、多くの弾が入っているからです。
その中には、週足転換を考えている(又は、そうさせない)週足レベルの大きな弾もあります。
だから、素直には下落してくれないのです。
但し、この巨大な弾を一気にぶち抜いてくれる時があります。
それが、重要イベントである、「米)雇用統計」や「ECB政策金利」などです。
こういった特別なイベントがないと大きな資金は動きません。だから、多くの市場参加者たちは様子見しているのです。。。
では、この日足ワイドレンジの環境で具体的にどのようにエントリー&エグジットするのか?
それは、レンジ内である日足のサポートを抜けた時にエントリーし、レンジ上下限で動きが怪しくなったら直ぐに逃げるというシナリオを持って参戦することです。
例えば、この記事でのエントリー&エグジットです。
上図でエントリーした時、日足レンジ下限まで行かないなと前もって分かっていました。だから、勢いが弱まった時点でエグジットです。
因みに、このような動きを初めから理解してトレードすることを「波の普遍性」を利用してトレードすると言います。インジケータなどは全く必要ありません。
以上を踏まえると、質問の回答としては、エントリーが問題ではなく、波が最安値まで到達しずらいという波の普遍性を知らなかったという、エグジットの問題です。
これは仕方がないことだと思います。
コンサル生のみが知るような内容ですから。。。
今回は、コンサル生にしか話さない内容を皆さまの役に立ちそうだと思って一部お伝えしました。
もし、この記事を読んでコンサル生に興味を持った方は、連絡ください。そろそろ3月生を募集します。(但し、非常にやる気のある人の集まりなので高額ですよ。。。)
それでは、本日の重要指標です。(*ZaiFXから引用)
・16時00分:独)小売売上高
→発表でのユーロへの影響はまずまず
・18時30分:英)建設業PMI
→発表での英ポンドへの影響は大きめ
・19時00分:英)カーニーBOE総裁の発言
→内容次第も、5日にBOE金融政策結果発表を控えるため、その思惑で大きな反応に繋がりやすい
・22時30分:加)GDP&第4四半期GDP
→発表でのカナダドルへの影響は非常に大きい
※本日は、『注目度の高い米国の経済指標』の発表はない
それでは素敵な1日を!
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