こんにちは。
今週、幾つか頂いたチャートを見ていた時に、USDCADで同じとところで負けた人が4人もいたので、その敗因を説明したいと思います。
負けたトレードポイントは下図になります。
エントリーポイントは1HTL抜け、水平線レジサポ転換エントリーで、目標エグットポイントは、第一目標が4H直近最安値(下髭部分)、第二目標がその下の日足抵抗線です。
これだけ見ると、セオリー通りのトレードポイントです。
しかし、実際は、4Hローソク足の実体付近で一度大きく戻しが入って、一周回ってから、下落しました。
この想定外の戻しで切られてしまって負けたパターンです。
では、ここは防げたのでしょうか?
答えは、はい、防げます!
なぜかと言うと、日足は下図のように上昇の中で、ミドルバンド付近の重要抵抗まで落ちてきている環境なので、ここら辺で一発反発を喰らうのは直ぐに推測できます。
その時、その重要抵抗を波が意識しているのであれば、下位足である4Hで兆候が見られるはずです。
その観点から4Hを眺めると、波が-2σ~-1σの中に一段深く入ってきているのが分かります。
これこそまさに、日足の重要抵抗を意識して、反発を喰らっている状態です。
ですので、この場合は、上記の赤矢印付近でセオリー通りエントリーしたとしても、そもそも一段深く戻って来ているので(波が弱くなっているので)、素直には、目標値までは到達しません。
一般的な動きとしては、下図のように、V字を描き、4H実体の部分付近で一度、戻しが入ります。
その後、足場を固めて、思惑通り、目標値まで下落するといったパターンになります。
つまり、ここでのダマシは、上位足が上昇中に、下位足で良くあるパターンなので、知ってさえすれば防げるダマシになります。
日足が上昇している中で、各重要抵抗に波が近づいた時に、下位足でよく出現するパターンなので、是非、このダマシを波の質から紐解いてください!
因みに、上位足(日足、週足、月足)の各バンド付近の重要抵抗に波が近づている環境では、下位足でこういうパターンが往々にして起こります。
当たり前ですよ?
重要抵抗を意識しているのなら、下位足の波が警戒しているのは。。。
それでは、本日の指標です。(*Zaiから引用)
・24時00分:米)ミシガン大消費者信頼感指数【速報値】
→突如、主要な株式市場が大きく下落し、米国の長期金利も低下した事で、ドル円は下落し&ユーロドルは上昇している
引き続き、米国の長期金利の動向と主要な株式市場の動向、米国の税制改革への思惑がキモ
週末金曜日かつ10日の五十日
リスクオンの流れが再開するのか、巻き戻しが加速するのか重要な局面
注目度の高い米国の経済指標は、[米)ミシガン大消費者信頼感指数【速報値】]がメイン
発表での変動に注意したい
本日も良い一日を!
感謝^^
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小林先生、何時も実務に極めて重要なアドバイスの記事、ありがとうございます。LogicalFX通信11月10日の記事での質問です。同記事において”-2σからー1σまで深い戻りがある”と指摘されています。これまで、深い戻りとはスイングが重なる状態にまで戻る、といった理解をしていました。深いとは、別の視点に立てばバンドからバンドまでという状態にも適用されるのでしょうか?あるいは、今回記事の対象となった、上位足が重要抵抗付近まで落ちてきたこととの合わせ技で、考えるべきでしょうか。アドバイスの程、宜しくお願いします。
2017年11月12日 11:35 AM | T
Tさん、コメントありがとうございます^^
私がいつも「戻しが深い」という言葉を使う時は、ミドルバンド付近やそれ以上の戻しを指すのですが、今回は、「戻し」と言う言葉を強調するために、-2σ~-1σまでの戻しも深いと表現しています。
また、今回は、上位足が重要抵抗付近まで落ちてきたこととの合わせて、「バンドからバンドまでという状態にも適用」しています。
要は、日足が上昇なのに、下位足(4H)が重要抵抗まで落ちて来て、-2σ~-1σまで戻ってきたら、下に行く力が弱くなっている事を示唆しています。
言い換えると、重要抵抗が意識されているから、-2σ~-1σまで戻ってきた、と言う事になります。
宜しくお願い致します。^^
2017年11月12日 1:15 PM | fund-c